教育研修

イベントレポート in 立教大学 with 慶応義塾 ✕ 立教 ✕ 横浜市立

2025年12月13日

世界初の“木質カードゲーム” DELTASENSE
合言葉は「難しいことは簡単に。簡単なことはより深く。」
今回は学生たちが一卓に集結。

今回は、12/13に実施した体験会から、卓上で生まれた価値あるトピックを中心にお届けします。

本記事の構成

  1. 参加者
  2. 卓で生まれた主要トピック
  3. お土産のお裾分け
  4. 次回案内 & お問い合わせ

参加者

今回は立教大学、慶応義塾大学、横浜市立大学の学生が集まる場でご活用いただきました。
学生団体の主宰、ドイツの帰国子女、スポーツに明け暮れた方、それぞれ異なる背景を持っていました。

授業やゼミで「課題図書を読んで議論を交わす」が、上手く行かない理由は前提が揃っていないからだと。
善きディスカッションをする上で土台となるものが見えたという声も挙がりました。

VUCAとも言われる時代において、「問いを作る難しさ」を知ると同時に楽しんで頂けて光栄でした。

卓で生まれた主要トピック

事例B:[3mmのチャワンタケと「神の手」を持つ学生]

参照情報との関連性

  • この事例が、参照テーマのどの構造・課題・仮説に重なるか?

「3mmのキノコをスライスしてプレパラートを作る」という学生のエピソードは、現代における「ニッチトップ(極小領域での頂点)」と「暗黙知の価値」に関連します。マクロな発見が飽和した世界(ピラミッド発見などの枯渇)において、ミクロな世界(微生物・菌類)に残されたフロンティアを開拓する構造的変化を示唆しています。

内容説明(Overview)

  • 何を目的とし、どのような背景と手法で行われているか?

森林学科の学生が、演習林で偶然「チャワンタケ」という微小なキノコを発見し、その極小の検体を破壊せずに薄くスライスして顕微鏡標本(プレパラート)を作成しました。通常はひだの一部を取るだけの作業を、微小な個体そのものの断層を見るために高度な手先の技術を用いて行っています。

定量データ(Quantitative Evidence)

  • 成果・結果・傾向・業績・効果測定などの情報:
  • [データ①] 対象物は「3mm程度」の極小キノコ。
  • [データ②] 顕微鏡観察の世界は「0.0数ミリ」単位の精度が求められる。
  • [データ③] 現代でもキノコの多くは「食毒不明」であり、分類(同定)すらされていない種が多数存在する。

定性データ(Qualitative Insight)

  • 関係者の証言・現場観察・記事から得られた情報:
  • [観察①] 先輩からの「ここにチャワンタケがあるよ」という一言(継承された知)がなければ気づけなかった。
  • [証言②] 水滴を垂らし、スライスを乗せ、カバーガラスをかける工程で、普通の人は検体を見失ってしまう。
  • [記述③] その技術を見た教授から「研究室においで」とスカウト(一本釣り)された。

行為主体が生み出す功罪(Actor Impact)

  • 当事者が得たものと失ったもの

得たもの: 大学教授からの評価、研究者としてのキャリアパス(「才能がある」という自己肯定感)、新種発見の可能性。

失ったもの: 一般的な就職活動や、マジョリティが歩むキャリアへの関心(教職か企業か迷いつつも研究へ傾倒)。

消費者に与える功罪(User/Customer Impact)

  • 第三者に与えたものと失ったもの

与えたもの: 将来的な新種発見による新薬開発や、未知の生態系解明による恩恵。

失ったもの: 現時点では直接的なメリットは見えにくい(基礎研究の段階)。

社会に与える功罪(Societal Impact)

  • 社会が得たものと失ったもの

得たもの: 生物多様性のデータベース拡充、科学技術の底上げ。

失ったもの: 特になし(ただし、このようなニッチな才能を評価・支援する社会的土壌がなければ、才能は埋没して失われる)。

特記事項および成果(Notable Outcomes)

  • 他社(他国)との違い、意外な副次的成果、第三者からの評価・受賞歴など

単なる「器用さ」ではなく、それが「研究への情熱」と結びついた時に、特定領域での圧倒的な競争優位性になります。「コンビニにあるような道具」ではなく、自身の身体性(手先の感覚)が最大の武器になっている点が、テクノロジー依存の現代において逆説的な強みとなっています。

その事例から生まれる創造性に溢れた新説/仮説(Disruptive Hypothesis)

  • この事例から導かれる新たな教訓、ドキドキワクワクするようなロマンある仮説

「世界の解像度を上げる『レンズ』を持つ者が覇者となる」

大きな発見(マクロ)はやり尽くされましたが、足元の土や菌類(ミクロ)には無限の宇宙が広がっています。「3mmのキノコ」に価値を見出し、それを可視化できる技術を持つ人材は、一見地味ですが、実は「ノーベル賞級」の鉱脈を掘り当てている可能性があります。

欠点・懸念・改善事項(Critical Notes)

  • 問題点、未達成目標、ステークホルダーからの反発、制度上の壁

「同定(分類)」が非常に難しく、図鑑にも載っていない種が多いため、研究が進展しにくいという課題があります。また、こうした基礎研究領域は経済的なリターンが見えにくいため、企業就職との天秤にかけられ、才能が流出するリスクも抱えています。

お土産のお裾分け

△テストプレイ

♧じんさん指南役会

◇斎藤さん指南役会

♡じんさん指南役会_2

♤早見さん指南役会

♤じんさん指南役会_3

 ※要約/リサーチとは、一歩踏み込んだ考察です!
研究計画の題材選びにもぜひお使いください!

 ※講話用/講話物語タブとは、体験談を人に伝えることを想定したものです!
日常の会話から中長期経営構想の発展する際にお使いください!

 ※上記リンクは7日後に閲覧が出来なくなります

今回印象に残っているのは「ありがたみとは何か」です。

『紙一重の感情労働』という現象カードを場に出した方が、「人の助けるには責任が伴う。」と語られました。

自分が想う人助けの在り方と、実際に求められていることの乖離が見えなくて怖いのだと。

かといって、意見を持たず行動をしなければ「烙印」を押されてしまうのが学生という立場。

オリジナリティを求める人とマジョリティに迎合する人、生き方の違いがとても興味深いと思いました。

次回案内 & お問い合わせ

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◇取材・協賛・共同実証のご相談も歓迎です。下記のアドレスからお気軽にどうぞ。

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