交友交流会

イベントレポート in 恵比寿 with トスカネリア

2025年11月19日

世界初の“木質カードゲーム” DELTASENSE
合言葉は「難しいことは簡単に。簡単なことはより深く。」
慶応義塾大学の前回に続き、今回も異業種が一卓に集結。

今回は、11/19に実施した体験会から、卓上で生まれた価値あるトピックを中心にお届けします。

本記事の構成

  1. 参加者
  2. 卓で生まれた主要トピック
  3. お土産のお裾分け
  4. 次回案内 & お問い合わせ

参加者

  • 日本一の市場調査会社のカリキュラム制作者:東大卒、実業家として各種プロジェクトに携わりつつも現在はトレーダーとして生活。
  • 光を求め偶像を表現するアーティスト:SNSを中心に活動、海外各国からも名指しで招待を受ける21世紀の印象派画家。
  • 北海道に縁のある偉大な血筋を受け継ぐ人:音で人を集めて新たな言語体系を構築、日本文明の裏読みから世界観の再定義中。
  • 元ミニ四駆のライバル会社社長:赤い“馬”を象徴するスポーツカーの役員と世界を飛び回り、現在は有名アーティストのマネージャーを担当。
  • Youtubeのプロデューサー:国民的アニメを中心に、上位1%に食い込む実績を持つアカウントの責任者を担当。
  • カリスマ美容師:自身が気づいていない可能性を提案し、美しさへの向上心を引き出すことを信条とする業界有数の美容院を経営中。
  • 元自衛隊員:国防の道から企業顧問及び戦略パートナーへ、戦争経済を専門分野として取引及び案件の監査役を担う。
  • 元大手銀行取締役の秘書:年間百単位で法人と個人を繋いで新たな事業を企画立案、現在は限定的な取引のみを担当。

卓で生まれた主要トピック

事例A:【歴史】宗教改革と活版印刷技術

参照情報との関連性

  • この事例が、参照テーマのどの構造・課題・仮説に重なるか?
    参照情報で語られた「ギャラリー(中間業者)を介さず、アーティストが直接市場と繋がる」というアート業界の構造破壊は、宗教改革における「教会(権威・中間業者)を介さず、信者が直接聖書(神の言葉)に触れる」という構造変革と酷似しています。ギャラリーがアート市場の流通と価値を独占していたように、かつてカトリック教会は聖書の解釈と救済へのアクセスを独占していました。この権威的な中間構造に対し、個人が新たなテクノロジー(SNS/活版印刷)を武器に異議を唱え、直接的な関係性を構築しようとする点が共通しています。

内容説明(Overview)

  • 何を目的とし、どのような背景と手法で行われているか?
    16世紀のヨーロッパで、マルティン・ルターらが中心となって行ったキリスト教会の革新運動です。当時、カトリック教会は「免罪符」の販売などを通じて権威を強化し、聖書の教えもラテン語で書かれていたため、一般の信者は教会や聖職者の解釈を介さなければ神の教えに触れることができませんでした。ルターは「信仰のみによって人は義とされる」と主張し、聖書のドイツ語翻訳を行いました。この動きを爆発的に加速させたのが、ヨハネス・グーテンベルクが発明した活版印刷技術です。これにより、安価で大量に印刷された聖書やルターの著作物が民衆の手に渡り、教会の権威を揺るがす巨大なうねりとなりました。

定量データ(Quantitative Evidence)

  • 成果・結果・傾向・業績・効果測定などの情報:
    • [データ①] ルターが『95か条の論題』を発表してからわずか2週間で、その文書はドイツ全土に広まりました。活版印刷がなければ、これは到底不可能な速度でした。
    • [データ②] 1517年から1520年のわずか3年間で、ルターの著作は少なくとも30版を重ね、推定30万部以上が印刷・販売されたと言われています。これは当時のヨーロッパにおける驚異的なベストセラーでした。
    • [データ③] 15世紀後半の50年間で、ヨーロッパ全体で印刷された書籍は約2000万冊に上ると推定されています。これにより、知識の伝達コストが劇的に低下し、識字率の向上にも寄与しました。

定性データ(Qualitative Insight)

  • 関係者の証言・現場観察・記事から得られた情報:
    • [観察①] 印刷されたパンフレットや風刺画は、文字が読めない民衆に対しても、教会の腐敗や改革の正当性を視覚的に、分かりやすく伝えました。これは参照情報のアーティストが「アニメっぽいデフォルメ表現」で大衆にアピールした手法と通じます。
    • [証言②] マルティン・ルターは印刷技術を「神による最後の、そして最大の賜物」と呼び、自らの思想を広めるための最も強力な武器であると認識していました。
    • [記述③] 当時の知識人エラスムスは、印刷術によって「一人の人間が、かつて大聖堂に集まった聴衆よりも多くの人々に同時に語りかけることができるようになった」と、その情報拡散能力の革命性を指摘しています。

行為主体が生み出す功罪(Actor Impact)

  • 当事者(ルターや改革派)が得たものと失ったもの
    • 得たもの(功): 自らの思想を広く民衆に届け、巨大な支持を得ることに成功した。
    • 失ったもの(罪): カトリック教会から破門され、命を狙われる危険に常に晒されることになった。

消費者に与える功罪(User/Customer Impact)

  • 第三者(民衆)に与えたものと失ったもの
    • 与えたもの(功): 初めて自国の言葉で聖書を読み、自らの思考で信仰を深める「知の解放」を経験した。
    • 失ったもの(罪): 改革は宗教戦争という深刻な社会対立を引き起こし、多くの人々がその犠牲となった。

社会に与える功罪(Societal Impact)

  • 社会が得たものと失ったもの
    • 得たもの(功): 教会の絶対的な権威から解放され、近代的な国家観や個人の権利意識が芽生えるきっかけを得た。
    • 失ったもの(罪): キリスト教世界はカトリックとプロテスタントに分裂し、その後長く続く宗教的対立の時代を招いた。

特記事項および成果(Notable Outcomes)

  • 他社(他国)との違い、意外な副次的成果、第三者からの評価・受賞歴など
    宗教改革と印刷技術の組み合わせは、単に宗教のあり方を変えただけではありませんでした。各国語への聖書翻訳は、ドイツ語や英語といった近代国家の「国語」の形成を促進しました。また、誰もが等しく情報にアクセスできるという考え方は、後の科学革命や啓蒙思想、民主主義の発展に繋がる重要な知的インフラとなりました。

その事例から生まれる創造性に溢れた新説/仮説(Disruptive Hypothesis)

  • この事例から導かれる新たな教訓、ドキドキワクワクするようなロマンある仮説:
    『テクノロジーによる”翻訳”の民主化は、必ず世界の権力構造を再定義する。』
    宗教改革の本質は、ラテン語という「権威の言語」で独占されていた神の言葉を、活版印刷というテクノロジーを用いてドイツ語という「民衆の言語」に”翻訳”し、解放したことです。現代において、AIによる言語翻訳やコードの自動生成、専門知識の平易化は、まさにこの構造と同じです。アート、金融、医療、法律といった専門家が独占してきた「知の聖域」は、テクノロジーによる”翻訳”によって次々と民主化され、既存の権威(ギャラリー、銀行、病院、法律事務所)は、その存在意義を根本から問われることになるでしょう。

欠点・懸念・改善事項(Critical Notes)

  • 問題点、未達成目標、ステークホルダーからの反発、制度上の壁
    情報の民主化は、誤情報や過激な思想の拡散という「パンドラの箱」を開ける危険性も孕んでいます。ルターの意図とは無関係に、彼の思想が過激な農民反乱を正当化するために利用された側面もありました。現代のSNSにおけるフェイクニュースの蔓延と同様に、中間的な権威(ゲートキーパー)不在の世界では、情報の真偽を個人が判断するリテラシーが極めて重要になります。誰もが発信者になれる世界は、誰もがその情報の責任を負う世界でもあるのです。

お土産のお裾分け

△テストプレイ

♧ヤッシーさん指南役会

♥青木さん指南役会

◇早見さん指南役会

■あもさん指南役会

 ※推論要約タブとは、卓で話された内容のダイジェストです!概略を掴みたい方はぜひ!

 ※要約タブとは、一歩踏み込んだ考察です!後学に使える知識としてぜひお納めください!

 ※企画とは、事業に使えるかもしれない企画案です!中長期経営構想の1つとしてお納めください!

 ※上記リンクは7日後に閲覧が出来なくなります

今回の合言葉は「光」でした。

いつの時代も人間は、そこにはない、ここでもない、どこでもない何かを探求してきました。

それを言い換えれば、人は間を照らすために生まれてきたのだとも言えるでしょう。

何かと何かの間にあるものを捉えるものが、本来の人間だったのかもしれません。

異聞や異業種の人々が一同に介し、光をささやき合う姿はお金では得られない時間だと思えました。

次回案内 & お問い合わせ

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◇取材・協賛・共同実証のご相談も歓迎です。下記のアドレスからお気軽にどうぞ。

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